「フィリピンの公用語って何?方言はあるのかな?」
フィリピンに留学に行くため、このようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、フィリピンには公用語が2つあり、方言にあたる独自の言語はおよそ170も存在しています。
そこで今回は、フィリピンの方言やその文化背景についてご紹介したいと思います。
フィリピンの公用語
公用語は、フィリピン語と英語です。
このフィリピン語は、実は母語というわけではなく、マニラ周辺で話されていた「タガログ語」が元になっています。
英語だけが普及し、フィリピン人としての自我を失うことのないようにと1973年にケソン大統領が定めました。
この功績からケソン大統領は「フィリピン語の父」とも呼ばれ、現在の20ペソ紙幣に肖像画が描かれています。
なぜ英語が公用語なのか
フィリピンは1900年前半から、それまで統治されていたスペインに代わってアメリカによって統治されるようになりました。
このときにアメリカ人がフィリピン人に対して英語を教え込んだため、英語が浸透しました。
さらにその後もまずます英語が世界で重要視されるようになり、裕福な暮らしをするために海外へ出稼ぎへ行く人が多いことから、フィリピン国家としても英語を重視して、国を挙げて英語教育に力を入れてきました。
このため、フィリピンでは英語が公用語として根付いているのです。
フィリピンの方言
一方、フィリピンは多言語国家であり、170もの言語が話されています。
つまり、公用語に当たらない地域特有の言語はすべて方言にあたります。
ここで日本とは大きく違う点は、それらの言語には互換性がない点です。
日本であれば、方言であっても大体の場合は、ベースが同じなので理解できます。
しかし、7000以上の島から成り立つフィリピンは、それぞれの島で独自の文化が発展したため、それらすべてがそれぞれの言語として独立しているのです。
言語教育の裏に起こる問題
マニラ周辺のタガログ語圏以外の人は、フィリピン語と英語の2つの言語を習得しなければなりません。
そのため、数学や社会など他の教科へ割く時間が少なくなり、教育が疎かになってしまっているというのが現状です。
さらに、公用語が制定されたことで、各地方の言語が衰退してきている点も問題として挙げられます。
最後に
今回は、フィリピンの方言や文化についてご紹介しました。
フィリピンへ留学する際は、ぜひこの方言や文化背景を学んでいくと、より学びのある経験になるでしょう。
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