夏休みに入ってフィリピン留学も活況ですが、留学に行こうか迷っている人の中には現地の治安を心配する声も多く、せっかく申し込んだ留学をキャンセルする人もいるようですね。
最大の理由はミンダナオ島のマラウィにおける政府軍とイスラム系武装組織の戦闘です。
これについては日本のメディアでは連日(半ば過剰なくらいに)報道がされています。
外務省のHPでは危険レベル1
外務省の海外安全HPを見ると、例えばセブ島やルソン島はレベル1(十分注意してください)と書かれています。
これについてはお客様からも「フィリピン大丈夫ですか!?」とよく聞かれます。
セブ留学アカデミーではカウンセラー自ら何度もフィリピンに渡航しており、2017年は2月、3月、5月、7月にセブ、マニラ、クラーク、バギオへ渡航済み。
8月にも渡航予定です。その私から見ても、現地の語学学校のスタッフさんから見ても、そして現地で留学中の日本人から見ても全く問題なしと言えます。
留学前にキャンセルする人はいても留学中に途中帰国する人は当社では1人もいません。
ですが外務省のHPには私も疑問がいくつかあったので、思い切って聞いてみました。
外務省に電話して聞いてみた
というわけで外務省の海外安全課に電話で尋ねてみました。
以下がその内容です(Qが当社からの質問。Aが外務省からの回答)。
尚、あくまで個人として質問をしたので留学エージェントであることは一切明かしておりません。
Q・2017年の夏休みにセブ島へ留学するのは危険ですか?
外務省では現在セブ島はレベル1の地域としております。
スリや窃盗などの犯罪がある地域なので、その点に充分注意していただければ特に問題はありません。
留学して大丈夫です。
Q・でも最近はミンダナオ島でイスラム系の武装組織と戦争になっていると聞いたのですが?
A・はい、ミンダナオ島は2017年12月まで戒厳令が布かれており、マラウィでは現在政府軍と武装組織マウテグループが戦闘状態にあります。外務省ではその地域へは渡航を控えるようにお願いしております(ミンダナオ島中部以西は危険レベル3で渡航を控えるよう呼びかけている)。
Q・ということは、セブ島やルソン島も危険ですか?
A・いえ、ミンダナオ島の一部地域以外はそこまで大きな危険性はありません。
あくまでもマラウィの件は政府軍の「掃討作戦」ですから、戦争が行われて他地域に戦火が広がるということは今のところない、と考えております。
現在の状況(7/28時点)になって2か月ほどが経ちますが、未だに他地域へ影響が出ていることもなく、セブやマニラなどルソン地域まで影響が出るとは考えられません。
Q・では留学しても大丈夫なんですね?
A・はい、一般犯罪に気を付けていただければ問題ありません。
Q・そもそもなぜセブ島やルソン島はレベル1なんですか?テロが実際に起きているイギリスやフランス、アメリカは何も書かれていないですよね?
A・そもそも外務省が発表している安全情報は他国と比較するものではありません。どこかの国のレベルが1で、別の国が0だからといってその国の方が安全ということではないのです。
「あくまでその国の中で注意すべき場所をレベル別で判断しているだけ」です。
Q・ではテロ事件があったロンドンやパリはどうですか?
大きなテロ事件があったとしてもそれは突発的なもので予測が難しく、常に危険であるとは言えません。
一方でフィリピンの場合は一般犯罪(スリ・窃盗など)についてだけは常に注意が必要なので、あのような記載(レベル1との記載)になっています。
Q・最後にもう一度聞きますが、夏休みにフィリピンに留学することは問題ないんですね?
A・はい、大丈夫です。どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ。
電話終了。
外務省海外安全課からは以上の回答が得られました。
少し意外だったのは、フィリピン留学の件とミンダナオ島のマラウィの件は外務省でもほとんど関連付けられていないことです。完全に別件扱いという印象でした。
どうせだったら「レベル1」という書き方もやめてくれればいいのに…と思いましたが(笑)、とにかく夏のフィリピン留学は問題ないとの回答を外務省から得られたのは良かったです!
まとめ 一般犯罪には充分注意しましょうね!
フィリピン留学が問題ないからといって、フィリピンが手放しに安全な国と言っているわけではありません。当社でも語学学校でも再三にわたってお伝えしていますが、スリや窃盗事件というのは人が多いエリアでは多発しています。
これらのトラブルは注意すればほぼ100%未然に防ぐことが出来ます。
安全に、楽しく充実した留学生活を送るためにも気を付けて行動するようにしましょう!