フィリピン留学で自分に合う学校を探すのは大変ですが、それと同じくらい難しいのはコースの選択。TOEICやTOEFL、IELTSなどの試験対策でもない限り、ほとんどの方はESL(日常会話)コースを受講されるでしょう。
しかし同じESLの中でもマンツーマン授業のコマ数は3~9コマくらいまであり、コマ数によって値段も異なります。そもそも留学未経験の人にとっては自分が1日何コマのレッスンを受講すればよいかも分かりません。
そこで今回は私自身の留学経験も踏まえて、「マンツーマン授業は1日何コマとれば良いのか」を考えてみたいと思います。
※この記事における1コマは、平均的な目安として1コマ=50分とさせていただきます。
1日4コマ~6コマの選択肢がほとんどだけど…
ほとんどの学校のESLコースには1日あたりおよそ4コマ~6コマ程度の選択肢があります。
実はフィリピン留学の最初は、マンツーマン授業は1日3~4コマの学校がほとんどでした。それが今では4~6コマが当たり前になり、多い所は1日9コマという学校もあります。
この背景にあるのはフィリピンの物価と人件費の安さがあります。
マンツーマンが1日3コマ、4コマといった学校がほとんどの中で、徐々にフィリピン留学の普及に伴い学校同士の競争が激化していきました。当然それぞれの学校で経営努力がなされるわけで、「よし、ウチの学校は他校よりもマンツーマンレッスンを多めにしよう」という判断をした学校が増えていったと言われています。
この流れが進むと、「他校が5コマならウチは6コマだ!」「いやいや、ウチは8コマだ!」という学校が出てくるのに時間がかかりません。
フィリピン留学で最も競争が激しい学校といえばセブ島です。そのためセブ以外のエリア(バギオやクラーク、ダバオなど)では1日8コマのマンツーマンなどはほとんど見られません。
つまり、マンツーマンレッスンのコマ数が増えて行ったのは、学習カリキュラムの進化でも何でもなく、ただ単に行き過ぎたマーケティングの行く末なのです。最近はついに1日マンツーマン10コマという学校まで登場しました。
初心者は4コマか5コマ、中・上級者は5コマ~6コマがベスト
初心者の場合
英語初心者は1日4コマか5コマで十分でしょう。6コマや8コマという選択肢があるために、「1日4コマで大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
しかしマンツーマンは思っている以上に疲れるものです。初心者の場合はじめはストレスを感じるかもしれません。
しかも50分毎に先生と授業内容が変わるので頭の中まで混乱してくるはずです。
たまに「自分は初心者なので全文マンツーマンでいいです!」という方もみえますが、留学後の感想としては「5コマくらいにしておけばよかった」と皆さん言ってます。
中・上級者の場合
一方で中・上級者の場合は1日4コマだと物足りなく感じるかもしれません。このレベルになってくると自分の得意・不得意がはっきりしてきます。
上級者の場合は「こういう授業をやりたい」という要望もあるはずです。
自分が学びたいテーマを学べるのがマンツーマン授業の良いところ。全体の授業数のうち、マンツーマン以外はグループ授業になるわけですが、グループクラスは他の生徒がいるため、なかなか自分の思うような授業をすることが難しいです。
基本的にフィリピン留学は初心者の方が多いため、上級者向けに満足させられるグループ授業を用意するのは学校にとっても難しいのです。
そのため中・上級者はなるべくグループレッスンを減らしてマンツーマンレッスンを増やし、自分の求める授業内容にすることをおススメします。
まとめ
というわけで生徒さんのレベルに応じてマンツーマンのコマ数は決めるべきですね。
多ければ多い方が良いという事は決してありません。それは語学学校のスタッフさんも同じことを言っています。
学校選びやコース選びで分からないことがあれば、お気軽に問い合わせしてみてくださいね!