フィリピン・セブ島の語学学校でインターンシップをしたいという人が増えています。
最近では「インターンしながら無料で留学!」みたいな学校もよく見かけますよね!
では実際にそういったインターンシップは経験するべきなのか?
結論から言うと英語の勉強をしたい人にはおススメしません。
その理由について、今回は実際の仕事内容もご紹介しながら説明していこうと思います。
語学学校のインターンシップの内容
まず語学学校のインターンシップの内容について見ていきましょう。
多くの学校では1日4~5時間の業務に加え、空き時間に1日3~4時間の英語レッスン。
ほとんどの場合が給料の支給はなく、代わりに食事(1日3食)、宿泊費、光熱費、洗濯・掃除などが学校負担となります。
尚、現地に渡航するための交通費やSSP(就学許可証)代、ACR-Iカード代、ビザ延長代は本人負担である場合がほとんどです。
ちなみにこれが意外に高い!半年でトータルすると15万以上かかります。
仕事の内容
インターン生の学校での仕事はどういうものなのか?具体的には以下の業務があります。
・日本の留学エージェントとの連絡のやり取り(学校の空室確認や書類をメール)
・エージェントの学校見学の対応(部屋を見せたり、簡単な学校説明)
・新入生のオリエンテーション(空港へのお迎えや学校説明、買い物への同行)
・留学生の対応(シャワーのお湯が出ない、先生を替えたい、風邪をひいた、など)
・学校イベントの企画、運営(クリスマスパーティーの飾り付け、ビーチツアーの手配など)
業務未経験の人でもやれる仕事ですので、大して難しいことはありません。おそらく皆さんが日本でアルバイトをする時の業務より簡単です。
私は企業の採用活動やインターンシップのコンサルティング経験がありますが、正直この程度の仕事内容では「海外勤務経験があります」と胸を張っていう事は難しいでしょう。
語学学校インターン生の1日の流れ
AM7:00 起床。カフェテリアで朝食。
AM8:00~10:00 仕事開始。新入生に学校の説明をした後、学生証や教科書の配布
AM10:00~12:00 マンツーマンレッスン2コマ受講。
AM12:00~PM1:00 昼食
PM1:00~2:00 日本の留学エージェントに学校案内
PM2:00~3:00 仕事の手が空いたのでマンツーマンレッスン1コマ受講。
PM3:00~4:00 生徒の授業変更申請に対応後、日本のエージェントからのメールに返信。
PM4:00~5:00 再び手が空いたので最後の授業でマンツーマンレッスン1コマ受講。
PM5:00~6:00 来月の学校イベントについてスタッフとミーティングをして業務終了。
語学学校インターンシップのデメリット
自分の勉強時間をコントロールできない
上に書いたスケジュールを見ても分かるように、実はインターンシップ生が受講する英語の授業は自分でコントロール出来ません。仕事の合間にたまたま空いている先生の授業を受けたり、「今日は忙しいから授業を受けずに仕事をして」と頼まれることもほとんど。
何人かの知り合いのインターン生に話を聞くと、「最初に聞いていた条件とかなり違う」と言う方が多かったです。
留学生と同じ内容の勉強が出来ると思ったら大間違いですね。
生活が安定しない
インターン生の生活は不安定。例えば夜中に新入生を空港へ迎えに行ったり、授業に出られない日があったり、自習しようと思っていたら急に生徒がトラブルを起こしたり…。
留学生と同じ施設内で過ごしていいるため、夜に何か相談をされても「明日にしてもらえますか」とは言い辛い!
自分のペースというものを作ることが難しいですね。
お金の管理が大変
長期間インターンをする場合、給料が出ないのでなるべくお金をセーブする必要があります。
日本であればお金が無くなってもバイトをしたりして稼ぐことが出来ますが、インターン生の場合は「お金を増やす手段」がありません。
実はこれが問題で、当初予定していた期間の仕事を途中で切り上げて日本へ帰国する人が多いのです。
実はあまり英語を使わない
実はインターン生が英語をそれほど使う機会が無いことはあまり知られていません。
これまでに紹介した業務内容を見ても分かる通り、語学学校のスタッフというのは経営層以外はほとんど英語を使いません。業務の大半が学生やエージェントの対応なので、日本人しか相手にしないのです。
これだけは断言できますが、インターン生よりも留学生の方が英語を使う時間は長いです。
「インターン=実践の場で英語を鍛えられる」と思ったら大きな誤解ですよ!
生徒との微妙な距離感
インターン生というのはとても難しい立場です。
授業も受けているので生徒と言えば生徒なのですが、他の生徒からすれば「スタッフ」です。
しかし自分と年齢の近い生徒ばかりですから、当然友達になることもあります。
勉強で忙しい時に学生たちから遊びに誘われた場合などは非常に難しく、友人としてなら誘いを断ることが出来ますが、留学生を相手にする学校スタッフからすれば断りにくい。
学生との適度な距離感を保つことに苦労するインターン生が多いようです。
講師とあまり親密になりすぎるのも良くないため、卒業生のインターン受け入れをあえて行っていない学校もあります。
そもそもなぜ学校はインターン生を採用するのか
そもそもなぜ語学学校がインターンシップを行うのか?
一般的な企業であれば、良いインターン生を見極めて、仕事ぶりが評価されれば正社員として正規採用をするなどのオプションがあります。
一方、語学学校がインターン生を採用する目的は「安い労働力の確保」に他なりません。
「海外でインターン」と言えば聞こえがよいですが、そこにまんまと群がる日本人がいれば、学校側はタダで雑用仕事をやってくれるスタッフが確保できるわけです。
これは学校が悪いとは思いません。経営者であれば当然の判断ですが、働く側のインターン生はこうした背景を理解する必要があります。
結論:英語を目的とするならインターンは中途半端で終わる
ここまで述べてきたように、インターンシップというのは仕事の中身も、英語の学習という点においても「中途半端」です。
私はインターンシップそのものを否定する気は一切ありませんし、事実エージェントという立場でお世話になっている身分ではありますが、一つ意見を述べるなら「海外で仕事をするなら仕事、英語を学ぶなら英語の勉強」というように目的をハッキリ分けた方が良いです。
「しっかり勉強すれば英語は伸びる!」と言っている語学学校がインターン生に対して「しっかり勉強する環境」を用意してないのですから、初めから学校は英語力を伸ばすつもりでインターン生を採用しているわけではないのです。
仕事も英語も全力で集中してやらないと成長しませんよ!
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