こんにちは。セブ留学アカデミーのハヤカワです。

いつもカウンセリングで必ずと言っていいほど受ける質問が「ハヤカワさんはセブ島に半年も留学されてたんですよね。どれくらい英語が伸びるんですか?」というもの。

確かに経験のない方には未知数ですし、意外に留学エージェントでフィリピン留学を半年間経験している人は少ないです。

今回は僕の半年間のセブ島留学体験談を書いてみようと思います。

 

どれくらい勉強したのか?

まず最初に書いておかなくてはいけないのは、一体どれくらい勉強をしていたのか?

僕が通っていた韓国系の語学学校はノーマルな学校だったのでスパルタではありません。

外出禁止日も無ければ強制自習もありませんでした。

授業は1日7コマありました。夕方に無料授業も受けられたのですが受講しませんでした。

ZUMBAに参加したかったので(笑)

 

夕食後に自習室に行っていたので、平均して1日3時間は自習をしていたと思います。

したがって授業時間も含めて1日10時間は勉強しました。土日は外出することも多かったので、週末の自習時間は5時間くらいだったと思います。

ざっと計算すると月~金で週50時間+週末自習5時間=55時間。

24週間の留学だったので、24×55時間=1320時間勉強していたことになります。

この勉強時間が最も重要な時間ではありますが、もちろん日常生活でも全て英語を使用するので、日本で同じ時間の勉強をするのとはワケが違います。

 

半年間を1か月ごとに振り返ると…

1か月ずつ振り返ってみたいと思います。ちなみに受講していたコースは以下の通り。

 

1~2か月目:日常会話コース(マンツーマン6コマ、グループ1コマ)

3~4か月目:IELTSコース(マンツーマン4コマ、グループ3コマ)

5~6か月目:ビジネスコース(マンツーマン4コマ、グループ3コマ)

 

1か月目:英語しか話せない環境に戸惑うも、徐々に慣れ始める

1か月目、というよりも1週目はまず環境の変化に戸惑います。講師は全員フィリピン人なので当たり前ですが「英語で英語の勉強をする」わけです。

日本語の解説は一切なく、外出しても英語。最初は苦労もしますが、それ以上に毎日が楽しく、「こんな環境に毎日いたら一体半年後にはどれくらい伸びるんだろう?」とワクワクしました。

入学テストではLow-Intermediate(中の下)という評価。

英語の伸び具合でいけば、中学高校時代に習った単語や文法を思い出してきたのと、英語を話すことへの抵抗が無くなった、というところです。

 

2か月目:環境にはすっかり慣れて、自分なりに勉強方法に工夫を凝らすようになる

英語漬けの環境には1か月で慣れました。もともと海外旅行も好きだったし、東南アジア方面もよく行っていたので生活環境でもストレスは感じませんでした。

同時期に留学に来たバッチメイトの子たちを見ると、海外経験の少ない大学生の女の子たちからは、「食事がまずい」とか「部屋に虫がいて嫌」など色々と文句も出ていました。

 

学習面では「良い授業」と「イマイチな授業」に分かれてくる時期でした。これは講師が悪いとは一概に言えず、例えばスピーキング授業の方が文法の授業よりも楽しいのは当然のことで、仕方がないとは思います。

しかし指導歴の浅い講師はやはり経験不足が否めないので、逆にこちらから「こういう授業をしてほしい」とか、「自習時間に問題集を解いてみたんだけどちょっと解説してくれない?」といったように自分なりに工夫をすることで飽きないようにしました。

ちなみに月に1度のテストではhigh intermediate(中の上)に上がり、学校内でもかなり高い部類にいました。

 

3か月目:日常会話コースが飽きたのでIELTSを受講することに

工夫はしてきたものの、だんだんとESLコースに飽きてしまったのがこの時期でした。毎日同じようなトピックで「親友に恋人を奪われたらどうする?」とか、「宝くじが当たったら何を買う?」といった話題は社会人の自分にとっては少し物足りなくなってきていました。

たまたま同じ時期にいた韓国人の女の子でとても英語が上手な子がいて、その子が「IELTSはおススメだよ」と言っていたのでコース変更することに。

※「IELTSって何?」という方はこちらの記事をチェック

 

IELTSではリーディングとリスニングもありますが、何といってもスピーキングとライティングは非常に勉強になりました。振り返るとILETSコースを受講していた2か月間は自分の英語が最も伸びた時期だったと思います。

ちなみにコース受講前に学校で行った模擬試験ではバンドスコアが4.0という悲惨な数字でした…。

 

4か月目:IELTSの勉強が楽しくなり、公式試験も受けることに。

日常会話コースで伸ばせたのが「おしゃべり」のスキルだとすれば、IELTSでは「使える英語」を身につけられたように思います。スピーキングでは発音や文法、ボキャブラリはもちろんのこと、「話の組み立て方」や表情、定型表現などを学びました。

ライティングの授業では毎日自習時間にエッセイを書いて、翌朝先生に提出。

先生が授業時間までに添削するという流れにしていました。

文章を書く楽しさを知った時期ですね。例えば週末に友達と旅行に行くときなども、英語のメールで予約をしたりとすぐに実践で生かすことが出来ました。

 

留学生活も半分過ぎたので焦りもありましたが、2か月後にセブでIELTS公式試験を受けた時は6.0までになりました。こうした数字を確認すると英語力が上がっていることを客観的に実感することが出来ますね。

 

参考までに、IELTSのスコアをTOEICスコアに換算すると、僕が最初に模擬試験で出した4.0というスコアはTOEICでいうと450~490点くらいだそうです。

そして2か月後の6.0というスコアはTOEICでは740~820点くらいだそうなので、満足できる数字だと思います。

 

5か月目:IELTSで6.0をとれたのでビジネス英語コースへ。若干の後悔も…

予定通り5か月目からはビジネス英語コースを受講することにしました。

ここではビジネスメールや履歴書の書き方、英語の面接、プレゼンなどを学ぶことに。

しかし予想に反してあまりビジネス的なことは学べませんでした。確かに英文メールなどは勉強になったのですが、ルールやフォーマットを覚えるだけなら2週間程度で十分です。

しかも先生たちはあまりビジネス経験もないため、どんな授業の時も冒頭に「まあアナタの方が詳しいと思うけど…」とか、「何を教えたらいいのか分からないけど…」といった発言が講師たちから出てきます。

 

そこで授業の内容はこちらから指定することにして、僕はアメリカの雑誌「TIME」を読んで講師とディスカッションしたり、プレゼンテーション動画「TED」を観るなどして、英語の勉強と同時にビジネスやテクノロジーなど様々な知識を英語で学ぶようにしました。

 

ちなみにこの頃は春休みのシーズンで学生が沢山きましたが、その中でいかに集中力を保つかも重要な部分でした。

 

6か月目:日常会話はほぼ問題なし。留学の最後にTOEICを受験することに。

留学生活もあと1か月となると、さらに集中力が増してくる時期です。

ビジネスコースの授業の一部を使ってTOEICの勉強をすることにしました。TOEICは留学前にも受けたので、英語力の伸びを測るのに最も適していると考えたからです。

結果的にTOEICは810点ということで、もちろん自己最高スコアを出せたのは良かったですが、誰かが言っていたように「TOEICは750点あたりからUPさせるには、TOEICの対策をするしかない」と再認識しました。

 

帰国後の今もTOEICの勉強は続けていますが、かなり難しい単語を覚えたり、TOEICそのものの問題処理能力を上げないとこれ以上はスコアUPが難しいと最近は思います。

また、僕の場合はTOEICスコアよりも会話力が上がった実感の方があります。

 

現在

帰国後の僕はこのようにしてフィリピン留学エージェントを立ち上げることになりました。

国内で英語を使う機会はほとんどありませんが、それでも外国人の旅行者をカウチサーフィン経由で自宅に泊めたり、町で困っている外国人に声をかけて道案内する事もあります。

 

またフィリピンに出張する際には語学学校の韓国人オーナー達と英語を使って会話することもあるので、レベルはさておき英語で仕事をするようにはなりました。

海外ドラマなどはHULUで毎日のように観ていますが確実に以前よりも理解が深まりました。(まだまだ字幕なしで100%理解するのは難しいですが!)

それとネットで何かを調べる時に、欲しい情報が無い場合は海外のサイトをチェックするという手段を手に入れました。これは英語の文章をある程度理解できるようになった賜物です。

 

ここまでの成果を考えると、やはり時間のある人にはぜひ半年くらいフィリピン留学をしてもらいたいと思います。

自分の生活を一変させるのにフィリピンで半年英語を学ぶのは充分でしょう。

エージェントである以前に長期のフィリピン留学経験者として、気になることがあれば僕になんでも聞いてみてくださいね!

 

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