こんにちは!セブ留学アカデミーのハヤカワです!!
9月26日の土曜日に当社のインターンシップ生2人を連れて、セブ・タランバン地区にあるDAREDEMO HERO(ダレデモヒーロー)さんを訪問いたしました。少し長い記事ではありますが多くの人に読んでもらいたいのでお付き合いください。
DAREDEMO HEROについての記事はこちらもご覧ください
DAREDEMO HEROの取り組みについて
詳しくはDAREDEMO HEROのHPを見ていただいた方が良いかと思いますが、
こちらの団体は教育ボランティアを中心に、国内の被災地支援や貧困層の収入確保支援のための菜園プロジェクトなど、活動が多岐にわたります。
今回は教育面での取り組みについて知るために、HERO’S HOUSEを訪問しました。
フィリピン貧困層の現状
最初にHERO’S HOUSEのスタッフである内山様から、団体の創設者である山中博さんのご紹介や団体設立の経緯や活動の趣旨、フィリピンの貧困層の現状について教えていただきました。
フィリピンでは3割を超える貧困層が存在しています。経済成長が著しいとはいえ、貧困層の数字の改善には至っておりません。理由は沢山ありますが、政治の腐敗であったり、金持ちだけが豊かな生活を送れるという仕組みなどが挙げられるでしょう。例えばフィリピンの病院では多くの人が診察に並んでいたとしても、高い診察費を支払える人が先に診てもらえるようになっています。
また至る所で建設ラッシュが進んでいますが、多くが予定通りに完成する事はありません。
なぜだと思いますか?
理由は、政治家が貧困層から選挙の票を得るために、選挙前にインフラの整備や貧困層の救済を公約として掲げ、選挙の当選が済めば公約を無視してしまうのです。
ですので、ここセブ市内であってもやりっぱなしの工事現場が数多くあります。
同じアジアということで日本人からのボランティアや寄付活動もあるようですが、多くはフィリピンの政治家の懐にそのまま入ってしまっています。
政府の腐敗として有名なエピソードとしては、かつて貧しい家庭から第10代大統領夫人に上り詰めたイメルダ・マルコスはハワイへの亡命直後、フィリピンの宮殿からなんと1060の靴と15のミンクコート、508着のガウン、888のハンドバッグが見つかったのです。
国外からの多くのお金は公的機関を通すため、自ずと上の身分の人たちに渡ることになってしまうのがフィリピンの現状です。そしてお金が行き渡らない貧困層の子どもたちの多くは学校に通うことも出来ず、裸足のまま物乞いをしたり、親の仕事を手伝ったりしています。
そうした貧困問題を解決するには貧困層からリーダーを生み出すしかない、という考えのもとDAREDEMO HEROでは300年後の大統領を輩出するという計画を持っているのです。
HERO’S HOUSE(ヒーローズハウス)の子どもたちと交流!
次に教室へ案内していただきました。
DAREDEMO HEROの奨学生である子どもたちが、当日は15名ほどいました。普段はもう少しいるそうですが、この日は小学校でキャンプ行事があったそうです。しかし全員が行けるわけではありません。キャンプと言ってもご飯を用意したり、お金が必要だったり、色んな問題があるそうです。
ここにいる子どもたちは将来活躍できる人材(=ヒーロー)になるべく、高い水準の教育を受けています。最初は普段から勉強している日本語で全員が自己紹介。
名前や将来の夢について話してくれましたが、なりたい職業は「医者」と「先生」が大半を占めていたのが印象的でした。「病気の家族を助けるため」、「子どもに教育を受けさせるため」といった理由があるそうです。
続いて僕らも自己紹介。英語で話す事もそうですが、よくよく考えたら自分が小学校を卒業して以来、こういう場所に来ることが初めてなので緊張しました(笑)
とにかく子どもたちはとても元気がいいです。みんなニコニコしながら話を聞いてくれます!
少し時間があったので、サウジアラビア出身で現在岡山大学に留学中の当社インターンシップ生、ムハンマドから子どもたちへメッセージ。私たちは1人1人全てが特別な存在であり、誰もが誰かに影響を与える存在になれることを語ってくれました。
子どもたちと食べる!!
ちょうどお昼になったので、みんなで一緒にご飯を食べました。
子どもたちは普段は近くのタランバン公立小学校へ通うのですが、給食制度がないため昼食はHERO’S HOUSEに戻って食べています。ちなみにこの日は土曜ですので、朝からここでお勉強しているのです。
この日いただいたのはフィリピンの家庭的な料理だそうで、名前は分かりませんが絶品でした!豚肉やジャガイモ、玉ねぎ、にんじんを煮込んだ物でした。
ちなみにこちらの昼食は、当番制で生徒の親が料理してくださいます。DAREDEMO HEROのポリシーとして、「貧困層にお金やモノや教育を提供するだけでは将来の解決に繋がらない」という考えがあります。困っている当事者にその場限りの支援をしていてはダメ。子どもに対する教育の重要性や、互いに支えあう協調性を学ぶ必要があるのです。
そのため奨学生を専攻する基準としては、貧困層の中でも「親が何とか頑張れば子供を学校へ通わせることの出来る家庭」を対象としています。「お金がないから下さい」ではなく、心の底から自分の子どもに教育を受けさせる気概を持つ人たちです。
子どもたちと遊ぶ!!
昼食後は皆で外で遊びました。バレーやバスケ、バドミントン、サッカーなど色んな遊びをしました。フィリピンではバレーとバスケが最も人気です(^^)
子どもたちと学ぶ!!
昼食後の運動を楽しんだ後は、日本語のクラスに参加。
彼らは平日の夕方は学校の授業で分からなかった部分を復習、土日は日本語や道徳、パソコンの授業を受けています。
今回は僕たちも先生になって簡単な日本語を教えます。
ちなみにムハンマドも教えます(笑)
日本語を学んだ外国人から教わるというのは思った以上に分かりやすく、「なるほど、日本語ってこうやって勉強するのか」と感心しました。考えてみればネイティブ講師よりフィリピン人の方が英語を教えるのが上手なのも同じ理由かもしれませんね。
次にチーム対抗でどれだけ早くカードを並べられるか競います。その前に練習の時間があるのですが、上の写真の中で最年長の彼女は年下の子たちに先にセブアノ語で説明。本来は英語か日本語しか話してはダメなのですが、まだ小さい彼らはどちらもうまく話せません。そんな彼らでも参加しやすいように説明してあげる彼女はとても優しく、そして優秀な生徒でした。
もう一人の当社インターン、マサキも熱心に指導しています!
子どもたちへプレゼント
最後に子どもたちへプレゼント。お菓子とボールペンです。
ボールペンについては先方からも必要である旨を聞いていたこと、そして日本から多くの方々から寄付のご協力をいただいたため生徒皆に行き渡ることが出来ました。
この場を借りてご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
日本のボールペンは4色入っていたりシャーペンが一緒になっていたり、書いた後に消せるなど機能性が高いので海外で人気なんですよ(*´ω`*)
「これで沢山勉強してねー!」と伝えておきました!!
HERO’S HOUSE訪問後の感想
最後にみんなで記念撮影。
本当に無邪気な子どもたちでこちらが元気をもらうことが出来ました。
まず今回訪問してみた感想であり、この記事を書く上でも気を付けたことではありますが、彼らを「可哀想な人たち」ということで括るのは大間違いであるということ。
確かに貧困層の悩みは日本人である我々にとって理解しがたい現実ですが、子どもたちは多くの豊かな日本人が持たない、「豊かな心」を持っています。
ボランティア活動、というと色んな思いや意見が出るところではありますが、まずは「現状を知ろうとする」思いと行動があれば、自ずと私たちが出来ることが見つかるはずです。
今後もこうした活動にセブ留学アカデミーとしても協力していければと思います。
後篇ではHERO’S HOUSE訪問後に向かったイナワヤンのゴミ山ツアーについて書いています。
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