こんにちは!セブ留学アカデミーのハヤカワです!!
前回のDAREDEMO HEROの子どもたちと触れ合うHero’s House訪問に続いて、イナワヤン見学へ行きました。
イナワヤンとは?
セブの中心部からやや南、タリサイ地区へ向かう途中のエリア。ゴミ処理場があり、そこで働く人のほか、そこでゴミを拾うために住みつく人が数多く存在する。別名スモーキーマウンテンと呼ばれ、マニラなどにも同様の地域が存在する。
一方でこのエリアには今年アジア最大級のSMモールがオープン予定で、付近には高級コンドミニアムの建設なども進む、まさに格差を目の当たりにするエリアである。
ゴミ処理場へ!!
まず最初に入ったのはゴミの処理施設。
ゴミを分別したのちに細分化するこの機械、実は日本のJICA(ジャイカ)から援助を受けているそうです。そしてその機械を動かすオペレーターの人たちはかつてこのゴミ山でゴミを拾って生計を立てていた人たち。
JICAは機械の提供だけでなく雇用の創出にも貢献。日本人として誇らしい事ですね!
続いてゴミ山を歩きます。DAREDEMO HEROのスタッフ内山さんは慣れているせいか歩くのが速い!(笑)
「液体が流れる場所は絶対に踏まないよーに!」と言われた我々はとにかく慎重。何でもこのエリアを流れる液体は踏んだら最後、臭いがとれないらしい…。
限られたスペースをつま先立ちで歩いていると、子どもたちが無邪気に声をかけてきました。このゴミ捨て場の脇で暮らす人々だ。おそらく子どもたちの親はここでゴミを拾う人たち。
そしてその後もズンズンとゴミ山を進む。犬たちも食料を求めて住みついているらしい。
やがて、ゴミ山の脇を歩くことから、ゴミ山を登ることに。
例えるなら雪山を歩くような、少し靴やズボンの裾が埋まりながら歩く感覚。
しかしゴミはゴミ。僕らの足はゴミによって埋められていく。
なぜこのような場所が存在するのか?
内山さんによると、まずフィリピンはゴミを焼却することが法律で禁じられているらしい。燃やせないならどうするのか?結局他の場所に移すしかないそうです。
また日本のような質の高いゴミ処理施設を作るのは難しく、それを管理できる人もいません。
内山さん曰く、結局お金だけ援助して教育施設やインフラなどを作っても、そもそもそれを運用できる人材がいないのですぐに形骸化してしまうらしい。支援というものは根本から行っていかないと意味がない事を実感させられます。
上の写真に注目。
ゴミ山の向こうには池のようなものがありますよね?なんと「魚の養殖場」らしい!
ゴミ山の脇の池で、我々が食卓で口にする魚が養殖されているのです!!( ゚Д゚)
このゴミ問題、一筋縄ではいかない根深い問題がありますね。
「そもそもこれを解決したらゴミ山で生計を立てている人たちが暮らせなくなるじゃん!」という意見もあるそうで。
ゴミ山と同じくらい課題も山積みです…。
おわりに
ヒーローズハウスで会った子ども達と、イナワヤンにいる子ども達にも共通して言えること、それは「本人たちは決して暗くない」こと。いやむしろ明るい。とにかく明るい。
前篇でも書いていますが、彼らを「かわいそう」という目で見るのは間違いな気がします。
今回のツアーで知り合った女性の方は1人で海外旅行に来ていたのですが、子どもたちに会いたくて翌日も会いに行ったそうです。僕らも子どもたちから得るものが沢山あるんです。
そしてそれはDAREDEMO HEROのリーダーである山中さんがこの団体を立ち上げたキッカケの1つでもあります。日々の生活に疲れてセブに来た山中さん、ある日現地の大学で話をした1人のフィリピン人学生に衝撃を受けます。
彼は親戚中からお金を集めて家族で1人だけ大学に進学したそう。
そんな学生が出世して家族に恩返し…、といけば素晴らしいですが現実は厳しい。
その学生さんは大学を出ても仕事を見つけられなかったらしいです。
しかしその学生はなぜかそんな苦労を笑顔で語る。
山中さんは辛い状況でも明るく笑顔で話す彼に感銘を受け、新たなエネルギーをもらって日本に帰国。東進のカリスマ講師として各方面で活躍。TV出演や講演依頼などが舞い込み、そして仕事の傍らセブに戻って現在の活動へと至ったそうです。
つまりDAREDEMO HEROは与える側ではなく、セブに恩返しするために始まった団体なのです!!
今回の記事やDAREDEMO HEROの活動に少しでも興味を持たれた方はぜひ現場を見にいってほしいです。
「フィリピンの人はかわいそう」とか、「ボランティアってちょっと…」みたいな先入観は日本に置いてきて、フィリピンの現状を直接見てもらえればと思います。
そういう僕自身も今回のツアーでまだまだ知らないセブの現実を学びました。
いつの日かセブからヒーローが生まれる瞬間に、アナタも立ち会ってみませんか?
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